iPhoneの3D部屋スキャンアプリおすすめ6選(2026年版)

部屋スキャンアプリを使えば、iPhoneを持って部屋の中を歩くだけで、寸法付きの間取り図、3Dモデル、3Dツアーが得られます。どのアプリが最適かは、このうち何が必要かで決まります。採寸済みの間取り図と、リンクで送れる3Dツアーが欲しいならFloorLens。スマホでのスキャンから間取り図を描いてもらうならCubiCasa。没入型のツアーならMatterport。他のソフトで開く3DモデルならPolycam。細部まで再現した3D撮影やガウシアンスプラットならScaniverse。現場の報告書と見積もりならmagicplanです。以下では、部屋のスキャンで何が得られるか、そもそもスキャンできるiPhoneの機種、それぞれのアプリでできること、そして無料でできることを説明します。

iPhoneで撮影したアパートの3D部屋スキャン
iPhoneでのLiDAR部屋スキャン。間取り図、3Dツアー、書き出したモデルの出発点になります。

部屋スキャンアプリで得られるもの

このリストのアプリの多くは、始め方は同じです。スマホを構えて、記録させながら部屋の中を歩きます。違いが出るのは最後に何ができあがるかで、選ぶときもそこを基準にします。成果物は4種類あります。

  • 寸法付きの間取り図。壁、ドア、窓を上から見た図で、壁の長さと部屋の面積が入ります。物件の掲載情報、リフォームの見積もり、家具の配置計画に使うのはこれです。
  • 3Dモデル。部屋を立体として表したもので、回したり中をのぞき込んだりできます。実際の部屋のように見えるテクスチャ付きのこともあれば、無地の面だけのこともあります。
  • 3Dツアー。モデルや写真のセットを、他の人がリンクからブラウザで開いて歩き回れるようにしたものです。
  • 他のソフト用のファイル。OBJ、GLB、USDZなどの形式のモデルや、PDFやDXFの図面で、CAD、3Dエディタ、見積もりツールで開けます。

欲しい成果物が決まったら、さらに2つの違いが重要になります。1つ目はいつできあがるかです。スキャンしながらスマホ上で図面を作るアプリもあれば、取り込んだデータをアップロードし、後から図面が届くアプリもあります。2つ目は1回のスキャンでどこまでカバーできるかで、1部屋だけか、マンション1戸か、複数階の一戸建てかです。壁1面の長さを知りたいだけなら、スキャンアプリは要らないかもしれません。標準の「計測」アプリで十分な場合については、iPhoneで部屋を測る方法をご覧ください。

どのiPhoneが必要か

部屋スキャンアプリが部屋を取り込む方法は2通りあり、どちらの方法かで必要な機種が決まります。LiDARはProのiPhoneに搭載された深度センサーで、距離を直接計測します。搭載されているのは、iPhone 12 Pro以降のProとPro Max、そして2020年以降のiPad Proです。iPhone 13 Pro、16 Pro、17 Proにはあり、iPhone 13、16、17eにはありません。iPad AirとiPad miniにもありません。(スキャンはこのセンサーの用途の一つにすぎません。iPhoneでLiDARを使う方法もご覧ください。)

フォトグラメトリや動画ベースのアプリは、重なり合うカメラ画像から空間を再構築します。対応する機種がはるかに多く、見た目もきれいに仕上がりますが、結果が出るまでに処理時間がかかり、寸法はその再構築の精度に左右されます。採寸が必要ならLiDARが近道です。見た目を重視する場合や、ProのiPhoneを持っていない場合は、以下のカメラベースのアプリを試してみてください。

以下では、他のアプリに関する記述のそれぞれに、そのアプリ自身のウェブサイトへのリンクを付けています(2026年10月時点で確認)。機能は頻繁に変わり、料金はそれ以上に変わるため、この記事では他のアプリの料金は記載していません。決める前に、App Storeのページと料金ページを確認してください。

その場でできる間取り図と共有できる3Dツアーに最適:FloorLens

FloorLensは、LiDARスキャンから間取り図と編集可能な3Dシーンを同時に作ります。どちらもスキャンが終わった時点でデバイス上にできあがっており、アップロードも待ち時間もありません。採寸も含まれます。壁の長さ、部屋の面積、天井高、物の寸法で、誤差は通常、部屋全体で数センチ以内です(iPhoneのLiDARはどこまで正確かを参照)。結果はブラウザで開ける3Dツアーとして、リンクとQRコードで共有できます。開く側にアプリもログインも要りません。一つの流れで素早く仕上げ、顧客に手軽に内見ツアーを渡したい不動産業者や大家に、また最初の訪問で空間の現況を採寸付きで押さえたい建築家やリフォームに携わる人に向いています。複数階の家は1フロアずつスキャンし、アプリ内で位置を合わせて1つのモデルにまとめます。共有したWebビューアーでは、建物全体がフロアごとの間取り図付きで表示されます。(スキャンから間取り図を作る方法や3Dツアーのリンクを共有する方法もご覧ください。)

制約もはっきりしています。FloorLensにはLiDAR搭載のiPhoneまたはiPadとiOS 26以降が必要で、Android版はありません。

スマホのスキャンで得た長さや面積は推定値であり、測量ではなく、法的な効力もありません。契約、査定、届け出には、専門家による計測を利用してください。

間取り図を描いてもらうのに最適:CubiCasa

CubiCasaは間取り図そのものに特化しています。スマホを胸の高さに持って物件内を歩き、アプリに記録させてから、スキャンをアップロードします。ヘルプセンターによると、このアプリは幅広いiOSデバイスとAndroidデバイスに対応しており、LiDARに依存しません。間取り図には総面積が付き、パッケージによっては総居住面積(GLA)も付きます。図面はその場で完成するのではなく、処理を経て届きます。CubiCasaは2D間取り図の納期を24時間以内とし、保証するものではないと断っています。間取り図そのものが納品物で、物件を出る前に完成している必要がない場合に向いています。

没入型バーチャルツアーに最適:Matterport

Matterportが物件マーケティング向けに提供しているものは、没入型の3Dツアーと、それに加えて間取り図と写真です。使い方は2段階あります。スマホアプリは多数のiPhoneとAndroidで動作し、Matterport自身が特別なカメラなしで部屋や小さな空間を3Dで撮影するのに最適と説明しています。そのうえで、専用カメラのPro2とPro3も販売しています。Pro2は小〜中規模の屋内向け、LiDARカメラのPro3は屋内外の高解像度撮影向けです。ツアーそのものを最優先し、カメラとそれを取り巻くプラットフォームに投資するチームに向いています。

3Dモデルの書き出しに最適:Polycam

Polycamは、iPhoneとAndroidで使える汎用の3D撮影アプリで、フォトグラメトリとLiDARの両方を使います。ルームスキャナーは、1回のスキャンから採寸付きの3Dモデル、一人称視点のツアー、間取り図を作ります。Polycamによると、書き出しはOBJ、FBX、glTFなど12種類以上のファイル形式に対応し、間取り図はPDFで書き出せます。フォトモードは写真または動画だけからモデルを作るので、LiDARのないスマホでも選択肢になります。スキャンしたメッシュを他のソフトに取り込みたい3Dクリエイター、デザイナー、AEC分野のユーザーに向いています。書き出しがスキャンの主な目的なら、FloorLensで部屋のスキャンをGLB、USDZ、OBJで書き出す方法と比べてみてください。

細部まで再現した3D撮影とガウシアンスプラットに最適:Scaniverse

Niantic SpatialのScaniverseは、iOSとAndroidで3Dスキャンを行い、ガウシアンスプラットとメッシュをデバイス上で生成します。LiDARは必須ではありません。FAQはiPhone 13以降を推奨し、LiDAR搭載デバイスで最良の結果が得られるとしています。間取り図のツールではなく撮影のツールなので、高い忠実度で残したり書き出したりしたい物体や空間に向いています。なお、Niantic Spatialは現在、新しいScaniverseを組織向けとし、チームでのスキャンとデータ管理を打ち出しています。個人での利用向けとしているのは、以前からのScaniverse Classicアプリです。頼りにする前に、現在のアプリが個人ユーザーに何を提供しているかを確認してください。

現場資料と見積もりに最適:magicplan

magicplanは現場のために作られたアプリで、公式サイトはまず災害復旧・修繕の事業者に向けて書かれています。デバイスのカメラや手動ツールで部屋をスケッチし、その場で写真やメモを加え、現場で見積もりを始め、次の担当者が必要とする形式(PDF、DXF、PNG、Xactimate用のESXなど)で書き出します。iOSとAndroidで動作します。iPhone 12 Pro以降のProモデルでは、LiDAR Auto-ScanがAppleのRoomPlanを使って、複数の部屋を一度に取り込みます。間取り図が現場報告書の一部という使い方に向いています。

無料でできること

アプリが無料かどうか、無料プランで何が使えないかは、6つの製品について確実に一覧にできないほど頻繁に変わります。仕事に取りかかる前に、2か所を確認してください。App Storeページの「アプリ内課金」の欄と、そのアプリ自身の料金ページです。そのうえで、最終的に必要なもの、つまり間取り図のファイル、3Dの書き出し、共有リンクのいずれであっても、それが支払いなしで得られる範囲に入っているかを確かめてください。

FloorLensの場合、区分は次のとおりです。無料で使えるのは、スキャン(テクスチャなし)、写真、編集、間取り図、採寸、そしてすべての書き出しです。PDF、画像形式、3Dモデル、フライスルー動画が含まれます。Webで共有できるスキャンは一度に1件で、14日後に自動で削除されます。月額6.99ドルのPremiumでは、テクスチャ付きモデル、iCloud同期、90日間有効なリンクで最大3件の共有、自分のロゴを入れたPDFが加わります。FloorLensのプランはホームページに掲載しています。

選び方

  • 部屋を出る前に、採寸済みの間取り図と顧客向けの3Dツアーを用意したい:FloorLens。
  • 間取り図を描いてもらいたく、届くまで待てる:CubiCasa。
  • 没入型バーチャルツアーが欲しく、プラットフォームに投資するつもりがある:Matterport。
  • 3Dモデルを他のツールに取り込む必要がある:Polycam。
  • 細部まで再現した3D撮影やガウシアンスプラットが欲しい:Scaniverse。
  • 現場を記録し、見積もりを作成している:magicplan。
  • ProのiPhoneを持っていない:CubiCasa、Matterport、magicplan、またはPolycamのフォトモード。

どのアプリを選ぶにしても、まずはよく知っている部屋を1つスキャンし、壁を2、3面、巻き尺で測って比べてみてください。どんな機能一覧よりも、実際に何が期待できるかがよくわかります。このうち3つをさらに詳しく比べたい場合は、FloorLensとMatterport、CubiCasa、magicplanの比較をご覧ください。

よくある質問

部屋スキャンアプリでは何ができますか?

スマホを持って部屋の中を歩くだけで、寸法付きの成果物が得られます。間取り図、3Dモデル、共有できる3Dツアー、または他のソフト用のファイルです。アプリによって、このうちどれを作れるか、そして結果がスマホ上ですぐにできあがるか、後から処理されるかが異なります。

LiDARで間取り図をスキャンするのに最適なiPhoneアプリは?

スキャン終了と同時に寸法付きの間取り図ができ、リンクで共有できる3DツアーまでほしいならFloorLens。間取り図が現場報告書や見積もりの一部なら、magicplanのLiDAR Auto-Scan。どちらもLiDAR搭載のiPhone、つまりiPhone 12 Pro以降のProモデルが必要です。

どのiPhoneで部屋を3Dスキャンできますか?

LiDARスキャンには、iPhone 12 Pro以降のProまたはPro Max、もしくは2020年以降のiPad Proが必要です。Pro以外のiPhoneにはLiDARセンサーがないため、カメラ、写真、動画から処理するアプリを使うことになります。

部屋をスキャンするのにLiDARは必要ですか?

必ずしも必要ではありません。CubiCasa、Matterport、magicplan、Polycamのフォトモードは、LiDARなしで使えます。FloorLensのようなLiDARアプリは奥行きを直接計測するので、スキャンが終わった時点で間取り図と採寸ができあがっています。

iPhoneで使える無料の部屋スキャンアプリはありますか?

あります。FloorLensは、スキャン、採寸、編集、書き出し(PDF、3Dモデル、フライスルー動画を含む)が無料で、Webで共有できるスキャンは一度に1件です。ほかのアプリは無料プランの内容がよく変わるので、各アプリのApp Storeページで確認してください。

素早く、ワンタップで共有できる選択肢が欲しいですか?

FloorLensは無料でスキャン、採寸、書き出しができます。LiDAR搭載のiPhone・iPad、iOS 26以降。

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